スノーシューで大幽洞窟へ
4月よりマナスル山荘本館のマネージャー&料理長を務めます山口です。
マナスル山荘本館の建つ入笠はも冬はスノーシューのパラダイス。展望の良いなだらかな山容に乾いた新雪の積もるスノーシューを抜群に楽しめるフィールド。
4月から入山するにあたって来年の冬はマナスル山荘本館をスノーシューのお客様でいっぱいにしようと目論んでおります。
ということで今のうちにスノーシューのことを理解しておこうと思いマイスノーシューを購入。現在の居住地の群馬県内でスノーシューの楽しめる場所に出かけ、スノーシューを極めようと意気込んでおります。
今回の目的地は宝台樹スキー場から大幽洞窟。上州武尊山北側山麓にある洞窟で、冬は洞窟内に氷筍が立ち並ぶ神秘的な場所らしい。
昨年この洞窟を上州武尊山からのスキー滑降の途中で見学した田中さんに「一緒に行きましょう」と勧められ、氷筍の見ごろであるこの時期に実施しました。
グリーンのジャケットが田中さん。
田中さんは知る人ぞ知るスーパーおじいちゃん(失礼します)。
RUNNETマラソンランキングは堂々の6位。ウルトラマラソンも10時間を切って走ります。その合間に登山や山スキーをこなす鉄人です。マラソン大会で水戸黄門の仮装をして走る田中さんの姿を見かけた方も多いと思います。こんな65歳はなかなかいません。
スタート地点の宝台樹スキー場
登山口の看板より入山
この日は強い冬型で全国的に冷え込んだ日。
上空5000mで-30℃の寒気が本州をすっぽり覆い隠すくらいの寒気の張り出し。当然、上州武尊山の北面に位置する宝台樹スキー場の天候は吹雪でした。
しばらくは林道を進みますが、
深々と降る雪の中を黙々と歩きます。
道標に従い大幽洞窟方面へ。
相変わらず黙々と歩きます。
トレースもなくなり、新雪をラッセルして高度を稼ぎ、時間的にもGPS的にもそろそろ目的地・・・に着かない!!
須原尾根まで上がり、地形を確認し田中さんが昨年歩いたGPSデータで確認するも大幽洞窟が見つかりません。
斜面を右に左に移動し、探し回るも見つけるに至らず、残念ながら引き返すことに。
新雪の急斜面を登ったり下りたり転がったりで全員雪まみれ。
私は前日たまたま、映画「八甲田山」のDVDを図書館で借りて見ていました。吹雪の彷徨シーンが思い出される新雪の登高でした(誇張しました)。
ちなみに こんなサイトを見つけました>>映画「八甲田山」ファンサイト
目的地には到達できませんでしたが、新雪をラッセルし自分の後ろにトレースをつけていくのなんとも充実感を感じます。ほどほどの疲労感に満足し山を下りました。
今回使用したのはTSLのスノーシュー>>【ミヤコスポーツHP】TSLスノーシュー
TSL325エクスプロアEASY 325EXE
プラスチックフレームのスノーシューで重量は1850g
今回使ってみて威力を発揮したのはこのフレームの強さ。
湿ってそこそこ締まった雪面に新雪が乗っている状態の急斜面でもフレームごとキックステップで登ることができました。これはシューズを乗せるフレームのあるバインディングが強固にシューズをホールドするためと思われます。そのために操作性が高く踏み込んだ安心感がありました。クライミングサポートも急斜面では威力を発揮、スノーシューの弱点である急斜面の下降もヒールを固定できるので安心して歩けます。ワンタッチの締め具で着脱が楽ですがどんなに暴れても脱げてしまうことがありません
どちらかというと浮力の高い新雪のフィールドを歩き回るタイプです。とにかく新雪を歩き回るのが楽しい。オプションでアイゼンも用意されていますから春のしまった雪には交換するといいでしょう。
急斜面の登高なら迷わず山スキーなので、目的や山域で使い分けたいと思っています。
入笠山にはマッチベターなスノーシューですね。マナスル山荘本館ではレンタルも用意する予定なので来シーズンの入笠山のスノーシューイングの取り組み期待してください。
大幽洞窟はまたタイミングを見計らって再チャレンジしたいと思います。
ちなみに、我がHRCにはこんな女性も所属しています(おばあちゃんなんて言ったら怒られてしまう)。
いつまでも若々しいユキちゃんも全日本マラソンランキング堂々の第9位!! 恐れ入ります。