教育関係者の方、ご一考願います。

マナスル山荘本館の山口です。

今日はまき割りで体中が悲鳴あげてます。50歳を前にしてけっこうガタが来ていますね、この体。

今日の午前中のお茶の時間に見た風景。

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どこかの小学校の課外活動のようです。このオレンジのリュックサックで歩いているのは小学校の先生らしい。

街ではよく見かけるこの姿、私にはとても違和感があります。

この学校の児童の歩く姿を見ていると(この学校に限ったことではないですが)、姿勢が悪く、足の運びも内旋気味。リュックサックのバランスや背負い方が悪いので不自然な姿勢で歩いている子供たちが多いのです。

この学校を批判しようと思っているのではありませんので念のため。

このようなリュックの背負い方をしている先生には子供たちのリュックサックのバランスを直したり、正しく背負わせたりということは全く意識がないでしょうね。

なぜ正しく背負えないといけないかというと、バランスの悪い間違った歩き方をしてしまうからです。ここで言う間違った歩き方とは体に無理がかかる不自然な歩き方、だから疲れるし長い時間歩くとあちこちに痛みが出ます。正しい歩き方とは楽に長い時間歩ける身体に負担がかからない効率的な歩き方です。

学校で教える正しい歩き方は、軍隊式のいわゆる行進の歩き方。運動会などの行進がイメージされますがこれは身体から見たら間違った歩き方です。

ではさらに、なぜ楽に長く歩けないといけないかというとそのように人間の体が作られているからです。私は「動きやすいからだ」という表現をよく使いますが、これこそスポーツや仕事、学業すべてに通じる人間の本来持っている素晴らしい機能です。

登山は今の時代に忘れかけた身体が本来持っている動き(機能)を導いてくれるとても重要な活動。山から学ぶことはとても多様で生命の活動に深く結びついています。

ですから小学校の先生方、リュックを正しく、バランスよく背負うことを子供たちに指導して山を歩かせてください。歩くことの重要性をきちんと伝えてあげてください。

また、もう一つ気になったのは

登山道以外の場所に入り込んで休んでいること。上の写真でも登山道右側の草地へ子供たちが入り込んでいます。先生、そこは植物が目を出し始めたデリケートな場所ですよ!

先生方からはそれを注意する言葉はありませんでした。

入笠山は山野草の植生が豊富な山。ここへ来る以上、そのようなことを踏まえて児童たちに山についてのお話をしてほしかったです。

先生、それから教育関係者にご一考願います。野外活動をするなら、山の魅力、歩くことの大切さ、植物や動物の生態、等を子供たちにちゃんと向き合って話してあげてください。子供たちはちゃんと自分の頭で理解すると思います。

もちろん、家庭での取り組みも重要です。学校がすべて悪いわけではありませんので。

辛口なメッセージになりましたが、このようなこともマナスル山荘本館では訪れるみなさんにお伝えできればと考えています。けっして目を吊り上げて注意しようと待ち構えているわけではありません。やさしく、わかりやすくお話しますよ!できるかな?

この講習会でも長く楽に歩くポイントや体の使い方をお教えします。今年の夏はご家族で初めての北アルプスという方もどうぞご参加ください。

第1回 目指せ北アルプス!登山の基本を学ぼう講習会

 

 

 

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教育関係者の方、ご一考願います。”へ2件のコメント

  1. Yaeko Fukudagawa より:

    『歩く』事は、とても重要です。それは、事故で歩けなくなった時に体感しました。『正しく歩く』事は、身体の全てに影響しますよね。
    『自然との付き合い方』大切で~す。
    とても参考になりました。

    1. yamaguchi より:

      Yaeko Fukudagawa様

      コメントありがとうございます。
      生活やスポーツ、すべてにおいての基本が歩くことだと思います。
      大切な「歩く」という行為を親や教師は当たり前のことだとあまりにも無関心になっているのではないかと感じています。
      余計な筋肉の緊張を伴った行進的な歩行ではなく、体の動きやすい力みのない歩行を覚えるのには子供の時にの山を歩くことがとても重要です。
      その中で自然の凄さとか美しさも感じられるようになればいいかと。

      マナスル山荘本館
      山口信吉

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