寒冷前線通過
入笠山の山小屋、マナスル山荘本館の山口です。
今日は、日中に寒冷前線の通過があり、山は一時大荒れの天気となりました。
今日、9:00の天気図
北海道にある低気圧から寒冷前線が日本海沿岸に沿って伸びています。天気図はtenki.jpより
この時間の入笠山山頂からの写真です。
北アルプス方面は前線接近による雲に隠れて全く見えず。多分この時間の3000mの稜線は大荒れでしょう。
八ヶ岳は稜線がすっぽり雲の中。2500m以上は風雨が強いと思われます。
前線から遠い南アルプスはいい天気。富士山もくっきりです。
次に12:00の天気図
天気図はtenki.jpより
本州上を寒冷前線が通過中。この時間の入笠山は、
土砂降りの雨。ここ数日の猛暑に慣れてしまい、雨具を持っていないハイカーの多いこと!!
私は3時と予想しましたが、雨は2時過ぎには上がりました。
18:00の天気図。
前線は太平洋沿岸まで進みました。
少し前の16:00の入笠山。
青空が広がりました。気温は下がり、風が吹くと肌寒さを感じます。
今日のこの天気、割とわかりやすい展開。少なくとも、前線の通過で、「雨がふるかも」くらいの予想は立てられたはずです。今朝の天気予報はさかんに、猛暑に注意を促していましたが、山に登るならば、今日は一時的に。天気は崩れるかもしれないくらいの、大雑把な判断は必要です。
また、天候の崩れが予想できないにしても、雨具は登山の必需品。いくら下界が猛暑でも、雨具を持ってこないなんて話になりません。
更に、何人かのグループで登山に来たのに、バラバラに行動したために、「登っった仲間が下りてこない、雨がふりだしたけど雨具を持っていないので心配」と訳の分からない相談事をしてくる方もいました。
入笠山のような、比較的入門的な山でも、
- 雨具は必ず持ち歩く
- パーティはバラバラに行動しない
この2つは、ぜひとも守っていただきたいと思います。
また、天気の変化に意識を向けることも重要。目の前にある天候の変化の兆しは幾つもありますので、意識を少し天気の方に向けてみてください。
山の楽しさは間違いなく膨らむはずです。
夜には、北アルプスの山小屋から、きれいな夕焼けの報告が、いくつも届いていました。