冬の山小屋で働いてみませんか?(11/1)

入笠山の山小屋、マナスル山荘本館の山口です。

今週いっぱいでグリーンシーズンの営業が終了します。12月10日のウィンターシーズン・オープンに向けて冬期間のアルバイトを募集しますのでご案内します。

【募集要項】

  • 期間 :2016年12月下旬〜2017年3月中旬(期間通しての勤務ができる方が理想、応相談)
  • 年齢 :20〜40歳
  • 募集人員 :男性1名(外や力仕事も多いので)
  • 職種: 山小屋業務全般(接客・清掃・調理・ボッカなど)
  • 給料 :13万円/月
  • 交通費 :居住地に関係なく一律1万円
  • 休日:6日/月(シフト制)
  • その他:3食・おやつ・お茶・多少のお酒つき
  • 応募:写真つき履歴書をお送りください(山に対する考えや経営や企業に関する作文なども添えていただくと採用になりやすいです)

マナスル山荘本館は入笠山では唯一冬の間も営業する山小屋です。先シーズンはほとんど積雪がなく、雪山らしい景色はほんの僅かの期間でしたが、冬は山全体に数mの積雪があり、乾燥して冷え込むエリア特有のサラサラのパウダースノーが楽しめる山です。今年はタップリ積もってくれるであろうモフモフのパウダースノーを楽しみに、大勢の登山が訪れることでしょう。そのおもてなしを一緒に手伝ってくれる方に働きに来ていただきたいと思っています。

入笠山ははっきり言って日帰りできる山。その山に建つ山小屋は登山者が寄りたい・泊まりたいと思っていただける努力をしないといけません。いえ、それは利用する皆さんに見えてしまってもダメな訳で、笑顔でつらい仕事もこなせる働くことに対する意欲がとっても必要です。

ちなみに仕事内容を時間軸で書き出してみると

  • 朝食の準備・提供、サービス
  • その日の天気や山の情報の提供
  • 朝食の片付け
  • 部屋清掃・トイレ清掃(外・館内)・談話室や玄関の清掃、宿泊受け入れ準備
  • ランチや夕食の仕込み
  • スノーシューライトハイクの案内
  • 買い出し、ボッカ
  • 山頂やゴンドラ駅へのトレース付け、ルート整備
  • 雪かきや屋根雪下ろし
  • シーツやタオルなどの洗濯
  • スノーシューの貸し出し
  • ランチの販売、サービス
  • コースの案内
  • 電話やメールでの問い合わせの対応
  • 薪の掘り出し、薪の運び込み
  • ランチの片付け
  • 夕食の準備、提供・サービス
  • 飲み放題のお相手
  • 月影スノーシューハイクの案内
  • ブログの更新
  • フェイスブックやインスタグラムへの投稿
  • 売上や仕入れの管理
  • などなど

ざっとこんな感じ、これ意外にも建物の修繕や、お客様のご要望への対応、食品を扱う営業施設ですから衛生管理など決まった作業以外の仕事もメチャクチャたくさんあります。朝起きてから夜布団に入るまで、いろいろなことをしなくてはいけません。はっきり言ってブラックですね、これを笑顔でこなせる方でないと山小屋の仕事はできないのです。

山小屋なんだからここまでやらなくてもという方もいますが、はっきり言って違っています。今は色々個性のある山小屋が増えてきましたが、どの山小屋も高所で自然環境の厳しい場所で登山者をおもてなししたいと創業者の努力や思いにより建てられました。その維持や管理には想像を絶する努力があったものと思います。

それがある期間忘れられてしまった時代があったように思います。詳しく書きませんんが、『山小屋なんだからしょうがないだろう』と山小屋が思ってしまった時代がありました。空いているスペースが有っても狭い部屋に詰め込まれたり、まずい食事を食べさせられたりのサービス業を忘れてしまった時代です。

そして現在、各山小屋はその環境でできることをできる限り努力しようという姿勢に変わってきたと思います。できることとは登山者のために何ができるか?です。その山を好きになって、その山小屋を利用し、その山を大切に思ってくれる登山者が来てくれるようになることが理想ですから。

山小屋の仕事って、とてもやりがいのあることなのです。単に、『山が好きだから』とか『山を眺めていられればいい』という方には務まりません。『一般社会に馴染めないから』なんて方は山小屋には最も向かないと思います。私は『山小屋で仕事ができる人はどこに言っても通用する』が持論、人間関係、危機管理、企画と実行、経済の仕組み・・・『山小屋は一つの町である』と話していた三俣山荘の故・伊藤正一さんの言葉は忘れることができません。

ボッカ中に歩く雪の山道、新雪に新たなトレースを付けながら登った山頂で見る山々、キリリと輝く星空、冷え込んだ朝の霧氷やダイヤモンドダスト、週末のお客様が帰られたあとの夕陽に染まる静かな山、薪ストーブのそばで味わう仕事終わりのお酒・・・仕事の合間や後には、山からのご褒美が必ず待っています。山荘を利用してくださったお客さんからの嬉しい言葉も私の働くエネルギーです。これがあるから山荘の仕事を続けられるのです。

当然、山荘は経営事業ですから売上を上げて利益を確保することが目的となります。お金がなければサービスも施設もスタッフも維持できませんから。自己満足的な仕事ではいけません。お客さんに喜んでもらった対価として代金をいただかなくてはいけません。山にマッチしていながら、期待以上のサービスと納得してもらえる価格設定という経営努力が必要です。

ですから、募集する方は『経営や起業に興味があり、仕事の喜びや接客の喜びを理解でき、体を動かすことや食べることが好き、入笠山やマナスル山荘本館に興味のある方』ということになります。また、夏山中心(春〜秋)の山小屋にいた方には「自分のいた山小屋との違い」や「別の山小屋での営業のヒント」を勉強できる絶好の機会になると思います。春になればまた自分の山小屋に戻れるしね。山荘経営者や幹部の皆さん、自社のスタッフを派遣してみてはいかがでしょうか?

『仕事が大変だ』なんてことを募集に書くと『これじゃアルバイト来ませんよ』とスタッフから言われてしまいます。が、私が山荘でしていることを理解して来てもらわないとすぐに辞めるということになってしまうから困るんです。なのでこれで応募がなくてもしょうがないと覚悟もしています。

マナスル山荘本館での勤務で、私の長い山小屋勤務経による山小屋ノウハウ、山岳ガイド・山岳救助に携わったことによる登山の知識、気象予報士の知識、スポーツショップ経営経験からの用具の話、経営していたスポーツショップが倒産したときの貴重な体験、ホテルやリゾートのレストランで働いた経験からの料理やサービスの手法などいろいろなことが勉強できることでしょう。山の中に身をおくことによって体験できる生活術も学べます。

とにかく『山小屋の仕事は本当に楽しくて、素晴らしく、素敵な仕事だ』ということをお伝えし、やる気のある方の応募を楽しみにお待ちしています。

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これも大変だけど楽しい仕事↑。

 

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冬の山小屋で働いてみませんか?(11/1)”へ2件のコメント

  1. 匿名 より:

    月給がそれで仕事内容求めすぎ。働く人たちがかわいそうだから一人でやれば良いのに終わってる

    1. yamaguchi より:

      コメントありがとうございます。
      真摯に受け止めてまいります。

      山口

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