山頂へ初詣(1/8)
入笠山の山小屋、マナスル山荘本館の山口です。
今朝の最低気温はマイナス10℃。比較的暖かい朝になりました。
やっと時間ができたので、山頂へ初詣に出かけました。夏冬の各シーズンの始めと終わりには毎回山頂にシーズンの報告と感謝、次のシーズンの安全と商売繁栄を願って手を合わせています。初詣も山の上に出かけて、新しい年の祈願をしてきました。
この山に暮らしているので、この山が神のいる場所。諸説ありますが、古来より日本人は山を神聖なものとして、大地を鎮める大きな存在として、動物や木の実・木材を収穫する場所として山とともに生活していたようです。入笠山は雨乞いの儀式も行われた神聖な山でもありました。
山荘を営む私たちにとっても入笠山は神聖な山であり、手を合わさずにはいられない最も身近な山なのです。山荘での私の一日は、山に向かって手を合わせることから始まります。

山頂には全く雪がなく、写真だけ見ると秋か春の山頂のようです。が、風は冬そのもの。登山道も大部分は凍結していて、軽アイゼンやチェーンスパイクが有効です。

というより、はっきり言ってチェーンスパイクだけが有効!と断言します。軽アイゼンはあまり役に立ちません。軽アイゼンで転倒している方も多く見かけます。

チェーンがつま先からかかとまでカバーしているので凍結した斜面でも安心して歩けます。シューズを選ばず登山靴、スノーブーツ、長靴すべて装着OK。慣れてくると立ったままで装着・脱着ができますので、登山途中で凍結箇所が現れた時にもすぐに対応できます。

チェーンスパイクは山荘にご宿泊の方には無料で貸し出ししています。日帰りの方には1000円でレンタルしていますのでどうぞご利用ください。


雪面に付着した霜がキラキラ輝いてとてもきれいでした。