営業判断の前に(4/14)

入笠山の山小屋、マナスル山荘本館の山口です。

新型コロナ感染症による影響について、考えない日はありません。見つからない答えを常に模索しています。

今後について、考えていることをお伝えしようと思います。ここは私のブログですから、批判等はご遠慮ください。

私たちは、2月下旬には山荘の感染拡大への対策もお伝えしてきました。大阪府〜兵庫県間の移動自粛が大阪府知事から宣言された3月の連休、山の混雑を憂い3月末の営業自粛に踏み切りました。いまは山に来ないようにとの表明は、いち早く行いました。それもこれも、GWから営業の再開を望んでいたからです。誰よりも新型コロナ感染症拡大にに対する危惧を持ち、対策や対応を行ってきたことを改めてお伝えしておきます。

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GWからの営業について

山荘のGWからの営業については4月20日に正式に発表いたします。各地域の山小屋は営業延期・中止を表明していますが、私はできるだけ営業できる方法を考えています。その理由は下記より。

東京都でさえ「飲食店(居酒屋含む)」「ホテル、旅館」「交通機関」は条件付(適切な感染防止対策の協力を要請)きではあるが、社会生活を維持する上で必要な施設として営業自粛対象から外れている。

1.新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置等

解釈にもよりますが、営業してはいけないということではないことは明らか。もちろん見方によっては、感染拡大を防ぐための不要不急の外出に、登山は当てはまるであろうことも承知しています。

そのうえで、山荘がGWから営業をするならばの条件を考えてみました。

  • ご利用は宿泊のみ、ランチの営業はしない →不特定多数がランチの時間に集中してしまう。
  • 緊急事態宣言の対象地域、および感染拡大都市部にお住まいの方は利用できません →感染が拡大している地域であり、外出自粛要請が出ている地域でもあります。
  • ご利用はご家族、ご夫婦のグループのみ、友人、知人のグループは利用できません →普段の生活の最小単位です。
  • 医療関係に従事されている方のご利用はできません →医療関係者には敬意を表します。感染終収束後に、感謝の意を込めたご利用プランをご用意いたしますので、それまでお待ちください。
  • 宿泊は最大3組、人数最大10名に制限 →三密を防ぐ対策として人数制限します。
  • 滞在中、手洗い・アルコール消毒の徹底とマスクの着用 →頻繁に手洗いをすることが最大の防御です。十分に水が使用できる山小屋です。
  • 館内禁煙、屋外での喫煙もできるだけ控える →喫煙者は感染リスクが高いと思われます。
  • お会計は原則キャッシュレス決済 →感染が発覚しても行動をあとから検索できます。
  • 宿泊数日前より37.5℃以上の熱が続いている方、体調のすぐれない方は利用できません →コロナに限らず予防対応としてはあたりまえのこと。
  • 予約は電話のみ、山荘からのご質問にお答えください →以上のような条件に当てはまるか、をお聞きして確認するためです。
  • 上記の条件が整ってもお断りすることがあります →こんな時ですから、上記の条件だけではない判断もありかと思います。

GWに営業するならと書きましたが、緊急事態宣言の期間が終了したとしても、状況によってはGW後も引き続き、このような条件で営業せざるを得ないとも考えています。いまの感染拡大のピークが収束しても、第2波、第3波の感染の波が来ることは間違いないでしょう。第1波が収まり始め、営業再開できたときの、山荘としてのいちばん重い利用規制とご理解ください。

山荘経営について

経営者として考えていること。夜中に目が覚めてもいろいろな考えが頭を駆け巡る毎日です。

  • 社員、アルバイトの解雇はしない →今雇用している従業員は正しい手続きでできるだけ維持をする
  • 給与は約束通りにお支払いする →未払や延滞は経営者としてやってはいけないこと
  • 今後の経営計画(資金繰り)の見直し →売上構造や利益構造を見直して、経営維持のための変革も受け入れる
  • コロナ対策融資の申請 →すでに手続き中
  • 雇用助成金の申請 →すでに手続き中
  • 今後支給される給付金等はすべて申請する →条件に当てはまればすべて申請する
  • 営業許可申請 →仕出しや、調理済み食材の販売をするための許認可を保健所に申請する

GWの営業ができたとしても、以前のような収益は見込めないのは自明の理です。以前から山荘の収益構造の問題として、受け入れるだけ(インバウンド)ではなく外に出ていくこと(アウトバウンド)の必要性を考えていました。その一つがオンラインショップです。オンラインショップは立ち上げておいて本当に良かった。皆様のご利用、本当にありがとうございます。ただ、これだけでは営業自粛期間の売上貢献には程遠く、まだまだ及びません。

食材や調理済み食品の販売も考えています。3月初めには保健所と相談していました。営業許可が下りましたら始めたいと思っています。今回は感染症拡大による不況ですが、今後もいろいろな理由での市場の落ち込みは考えられます。将来を見据えて許可や販売チャネルを増やしておくことは経営者として必要なことだと改めて実感しました。

利益構造も考え直さなくてはいけません。利益確保のための販売価格の見直し、経費の削減、どこが収益の柱なのか、今後必要な商品やコンテンツはなにかを検討しています。営業自粛期間は、ちょうどよい勉強の時間になっています。

この感染拡大によるダメージが、数か月〜1年以上長引いても、笑顔でお客様をお迎えできるシナリオはそんなに簡単ではありません。そのためにどのように経営判断するかを、今後の営業自粛が続くにあたっては、きちんと伝えるべきだと考えています。

感染症対策

宿泊施設や飲食店は、コロナ以前から「ノロウィルス」という感染性食中毒の対策をしてきました。ということは、これからもウィルスの感染により営業が圧迫されることが、繰り返されることを考えておかなければならないでしょう。

  • 飲料水の滅菌 →滅菌機をすでに導入済み
  • 十分な水による手洗い施設 →十分な水量の確保できる設備を導入済み
  • 食材の過熱や冷却 →タイマーや温度計による確認も実行済み

いわゆる、食品衛生責任者が営業施設において管理しなければならないことです。今年、2020年にHACCPに沿った衛生管理が施行されます。この法令に基づき管理徹底し、きちんとやっている施設であるというアピールが、今回の新型コロナ感染症拡大状況においても必要だったのではないかと考えています。山小屋だからと甘えてはいけないと常に考えています。

地域との連携

入笠山は、富士見町がこの山の魅力を発信し、その価値を理解する、自然を愛する方々が訪れる山です。マナスル山荘本館も、山を愛する人がより入笠山を理解し、楽しむための施設として、その存在が認められていると思っています。今後の営業スタイルにしても、富士見町、「富士見パノラマリゾート」「ゆーとろん水神の湯」などの富士見町の営業施設との連携が不可欠です。GWに営業再開するにしても各事業所との一体感が前提になるでしょう。私は、富士見町の事業所として、この山を理解する方々と事業を継続していきます。4月20日に決定する今後の営業についても、十分に協議していきたいと思います。

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4月からは山の情報をアップすることも控えました。これを見て来てしまう方がいるからです。毎日、沢入駐車場には10台近い車が止まっています。早い収束と山の再開を望むなら、いまは山に行く時ではないし、行動を我慢するときです。GWまでの3週間、いま行動を変えられれば状況変化は必ず現れると信じております。

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