ガイド登山のすすめ(6/25)

入笠山の山小屋、マナスル山荘本館の山口です。

まずはお知らせ

マナスル山荘ではご利用の皆様の支援を「投げ銭」と名付けて受け付けております。レジで「投げ銭〇〇円」とお伝えください、レジにて支援金(雑収入)として計上させていただきます。レシートも発行いたします。キャッシュレスでのお支払いも可能です。山荘ご利用の皆様の応援、心よりお待ちしております。これまでに「投げ銭」をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「新しい入笠山の生活様式」での営業再開から3週間が過ぎました。もう一度ご確認をお願いします。

マナスル山荘の立地や設備、利用スタイルを鑑みて、「お客様とお客様」「お客様と従業員」の感染リスクをいかに減らせるかを目的とした「新しい入笠山の生活様式」。営業を始めてみると戸惑いや慌ててしまうことも度々ありました。その中で見えてきたことをお話しようと思います。

  • 雨の日の密集

雨の日にひさしの下に集まり、雨宿りする登山者はとても多いです。

山荘を利用するにしても、雨の日でも基本的に距離を保った対応になりますので、館内には入れる人数が限られます。雨に濡れながら館内に入る順番を待つという場面が発生します。山荘から富士見パノラマゴンドラ駅まで徒歩20~30分なので、雨宿りの方には先に進むように促しています。

これが、北アルプスの稜線の小屋だとしたらどうなるでしょう?普通の雨でも叩きつけるような風を伴う3,000mの稜線では、大勢の登山者が山小屋に駆け込むことが容易に想像できます。乾燥室もあっという間に密集、密接状態になりますね。

  • 小屋の中で騒ぐ

家族、ご夫婦、それに準ずる方々以外は、いまのところ原則一人一部屋で客室をご用意しています。ただ、友人知人同士で集まったグループはやはり館内で大きな声でおしゃべりをしています。特にリーダー不在のグループは、他のお客様がいることもお構いなしで大騒ぎ、という場面にもよく出くわします。そこで、ご家族、ご夫婦、それに準ずる方以外の友人知人など不特定のグループは4名までとさせていただこうと思います。

6月19日以降は「やっと登山ができるのでいつものグループで飲んで騒ぎたい」といった問い合わせがいくつかありました。が、すべてお断りしています。

  • それぞれの認識の違い

下界では「マスク警察」なるものが出没しているようです。山の上ではそこまでの酷い場面は見ていませんが、感染を予防するという意味を理解していない方や、山荘のルールを理解していただけない方も多く見られました。注意をすると怒りだす人も。それぞれの山小屋では立地や設備、利用スタイルを考えたうえで対応策を整えています。お互いが気持ちよく過ごすために、立ち止まって何をしたらいいかよくご確認していただき、それからの行動をお願いします。

いろいろな登山再開のガイダンスが発表されて、登山者も戸惑っているのでしょうか。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

山岳ガイド(登山ガイド)・添乗員のしっかりしているパーティーは安心

このひと月の間に、【山岳ガイド+お客様】【旅行会社添乗員+山岳ガイド+お客様】のグループが数回宿泊されました。

よく勉強された山岳ガイドや添乗員のいるグループはとても安心して宿泊の受け入れができました。

  • 全員よく勉強している
  • ガイド、添乗員のリーダーシップ
  • マナーがある

目的とする山の性格や山小屋の立地条件や対応の違いを正しく認識し、他のお客様に気遣いのできる山岳ガイドや添乗員の振る舞いのすばらしさに、本当に安心できました。

例えば山荘で目にしたガイド、添乗員の行動は、

  • 館内に混雑が感じられたら外に行く、部屋に戻る
  • 手洗いやマスク着用を状況を見ながらお客様一人一人に指示をする
  • 山荘のルールを到着までにお客様に伝えてある
  • 雨の日も的確な指示でお客様も山荘も困らせない

山岳(登山)ガイドや良い添乗員のいるツアーはこれからも受け入れていきたいと思います。こちらも気持ちよく安心してお相手できますから。対照的なのはSNSで集まったようなグループ。リーダーが明確でなく、行動にまとまりがないことが多いです。

ガイド登山のメリットはいろいろあります。

  • 山をよく知っている
  • 山小屋をよく知っている
  • リスクヘッジとリスクマネジメントができている
  • ホスピタリティがある

一緒に登って、楽しく安全に目的を達成するのがガイドの役目ですが、それ以上に登山者の学びの機会でもあります。ガイドに引率された登山者は、知識、技術、マナーが一般の登山者よりも数段上です。山の技術書や講習を受けるよりも山のことをより深く知ることができ、それが身につきます。

今年こそ、山岳ガイドの登山をお勧めします。リーダーシップと知識のあるガイドとの登山は、規制の多い今年の登山も安心して実行できるでしょう。よく勉強しているガイドと一緒なら、今年の山小屋も安心して泊まれます。

ただ、良い山岳ガイドや良い旅行会社を(探す)お願いするのがいまちょっと難しい。今年は新規のお客様を受け入れないこともあるようなので。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「コロナ後の登山は?」という問いかけがあちらこちらで語られていますが、私は「一人一人が登山のあり方を考える」というスタイルではないかと考えています。山に真摯な気持ちで向き合い、社会活動としてのルールやマナーを持ち、自分のスタイルで、自分の楽しみで歩く登山。SNSで集まったようなグループで大騒ぎする登山ではなく、少人数で楽しむ自分(たち)の山。このスタイルは今後も継続されていくのではないかと思いますし、これが主流になるといいと願ってます。

Follow me!


ガイド登山のすすめ(6/25)” に対して1件のコメントがあります。

  1. 三輪幸子 より:

    山に向き合う姿勢はアフターコロナ・with コロナ の時代になっても一貫して謙虚な自然への敬愛だと思います。
    コロナ以前に登山を愛して止まなかった私はガイド登山がほとんどでした。ほかの登山者からは白い目でみられたり、贅沢だと言われたりとままありました。
    ガイドの方がたのお陰で安全かつ楽しい登山ができたことを心より感謝しております。今後ガイド登山が一層広く受け入れられることを心より願っております。

三輪幸子 にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。