梅雨入りしたとみられる?

マナスル山荘本館の山口です。

信州も6月5日に梅雨入りしました。気象庁の発表は「梅雨入りしたとみられる」です。梅雨入りしたであろうタイミングで「みられる」を付けた速報が発表され、夏ごろに検証が行われ、梅雨入りと梅雨明けが正式に確定値として発表されるのですね。

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気象協会HPより今日18:00の天気図。

動きの遅い低気圧が本州南岸をゆっくり進んでいて太平洋側を中心に雨となっています。上空5000mには寒気があり、明日は大気の状態が不安定で関東地方では雷の予報も出ています。上空5000mの寒気は-9℃、関東平野が湿った南風により気温が20℃以上になると上空との温度差が30℃になり雷の可能性が高くなるというわけです。

梅雨入りといってもこの天気図に梅雨前線が本州付近に存在しません。雨を降らしているのは低気圧です。梅雨前線という停滞前線が本州を横切るように伸びて雨を降らせるのが梅雨と習いませんでしたか?

一言で梅雨といいますが、日本の東西南北に位置する4つの性質の違う気団の影響で梅雨が発生します。また梅雨の初期は西日本と東日本で構造が違います。

西日本は停滞前線いわゆる梅雨前線による雨で大きな災害をもたらすくらいの大雨が降ることもあります。一方、東日本は北海道の東方にオホーツク高気圧なるものが停滞し、冷たく湿った東寄りの風を関東から東北の太平洋側に送り込みます。どちらかというとシトシト雨ですね。7月に入り梅雨末期が近づくと梅雨前線が横に伸びて本州上を行ったり来たりしながら北上し梅雨が明けるということになります。

一般論なのですべてこの通りではありませんが、梅雨時期は4つの気団の力関係や低気圧の接近、太平洋高気圧の動向などにより気象状況は大きく変わる雨の季節なのです。

今回の梅雨入りしたとみられる宣言は時期的なタイミングに移動の遅い低気圧の雨が重なったので「実際の梅雨とはちょっと違うが発表するか」ということになったのではないかと察します(笑)。梅雨入り前に入梅時期は遅いと言っていながら、平年より数日早くなった今年の梅雨入りに頭をかしげている方も多いのではないでしょうか。

つまり、一般的な梅雨の状態ではないけど、進みの遅い低気圧によって各地で大雨になりそう。災害も起こり得る大雨なので梅雨入り宣言をして警戒してもらうという梅雨入り宣言だったのだと思います。

なので、低気圧の通過後に天気が回復しても気象庁の梅雨入り宣言が外れたなどといわないでください。気象災害をいかに防ぐかを常に考えて予報を出しているのですから。

入笠山も昨日、今日は東風の吹き荒れる大荒れの天気でした。気温も10℃を下回り再びストーブのお世話になっています。

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昨日、暴風雨のなか大阿原湿原に撮影会の下見に向かう山岳写真家の三宅岳さん。向かった先の湿原では日が差していたとか。本当に天気って場所によって違いますね、それを読むのもまた楽しみなのですが。

 

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